展示も建築も楽しめる贅沢空間!アーティゾン美術館の展覧会『マリー・ローランサン -時代をうつす眼』
アーティゾン美術館の展覧会『マリー・ローランサン -時代をうつす眼』を訪れました。マリー・ローランサンの作品だけでなく、有名な所蔵作品の数々、さらには建築のデザインまで楽しめる場所でした。
アーティゾン美術館ってどんなところ?
アーティゾン美術館(ARTIZON MUSEUM)は、中央区京橋の複合ビル『ミュージアムタワー京橋』の1階から6階にある美術館です。前身となるブリヂストン美術館が、ビルの老朽化に伴い移転され、2020年1月に現在の名称に改称してオープンしました。『ARTIZON』とは、ART(芸術)とHORIZON(地平)をかけ合わせた造語で、過去から現在、そして新しい表現が切り拓かれていく未来において、無数の作品が存在する「芸術の地平」を多くの人に感じ取ってほしいという願いがこめられているそうです。
また『ミュージアムタワー京橋』は、入口となる1、2階部分が大型ガラスで囲まれる独創的なデザインで、国内のすぐれた建築作品に送られるBSC賞を受賞したこともあるそうです。
訪れたのは2023年12月9日から2024年3月3日にかけて開催されている展示会『マリー・ローランサン -時代をうつす眼』。マリー・ローランサン(1883年〜1956年)は、絵画、彫刻家、衣装など多岐にわたる活躍をした芸術家で、ココ・シャネルとともに1920年代のパリを代表する女性です。パステル調の色彩を基調とする前衛的な人物画の数々は、20世紀初頭の芸術家に大きな影響を与えたと言われています。
基本情報
【アクセス】
JR東京駅八重洲口から徒歩5分
【開館時間】
10時〜18時
【休館日】
月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日)
【入館料】
企画展によって異なる。
(マリー・ローランサン -時代をうつす眼は1,800円)
【地図】
【住所】
東京都中央区京橋1-7-2
アーティゾン美術館の見どころ
東京駅八重洲口から徒歩5分という好アクセスのアーティゾン美術館。低層階が高透過大型ガラスで囲まれ、なんともオシャレな外装です。
マリー・ローランサンに関する展示は、2023年の春にも渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた展覧会『マリー・ローランサンとモード』を訪れていて、その時に初めて知りました。日本でも根強いファンが多いんでしょうね。
常設展示の方には、ルノワール『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』、モネ『睡蓮』、青木繁『海の幸』など、芸術に疎い僕でも知っている名作の数々が並んでいました。
写真撮影ができる作品が多いのも嬉しいですね。
ここは内装もすごいです。1階から2階にかけてのエントランス部分の巨大な吹き抜け、3階から6階にかけてのエスカレーター部分の吹き抜け、さらには展示室内にも3階から6階にかけて小さな吹き抜けがあります。1階がミュージアム・カフェ、2階がミュージアムショップになっています。
アーティゾン美術館は、展示品が素晴らしいだけでなく、上質な時間を過ごすことのできる贅沢空間でした!「この人のこの作品が見たい!」という目的を持って行かずとも楽しめる場所です。
国立新美術館、東京都現代美術館、三菱一号館美術館、SOMPO美術館などを訪れたときも同じことを感じたんですが、美術館自体が魅力的であることが、そこを訪れたいと思わせてくれる重要な要素のひとつなんだと思います。もちろん美術館に行く目的は展示品を鑑賞することですが、このような美しい美術館が芸術作品の魅力をいっそう高め、人々が芸術に興味を持つためのゲートウェイとしての役割を担っているのかもしれませんね。
以上、アーティゾン美術館の紹介でした!