鎌倉に残る唯一の尼寺!花の寺としても名高い英勝寺!
徳川将軍家の分家である水戸家の姫が、江戸時代から住職を務める鎌倉唯一の尼寺『英勝寺』を訪れました。国の重要文化財に指定されている仏殿や山門、美しい竹林など、見どころたっぷりの場所でした。
英勝寺ってどんなところ?
英勝寺は、鶴岡八幡宮の西に位置する浄土宗の寺院です。寛永13年(1636年)、室町時代の武将・太田道灌の子孫であるお勝の方(のちに尼となり、英勝院と改称)によって創建されたと言われています。
徳川家康の側室であったお勝の方は、家康の十一男である徳川頼房の養母を務めました。頼房は、のちに水戸藩の初代藩主となった人物で、「水戸黄門」のモデルとして有名な水戸光圀の父親にあたります。
家康の死後、お勝の方は落飾して英勝院を名乗り、その後徳川家光の代に先祖の地であったこの鎌倉の土地を賜って、英勝寺を建立しました。
建立にあたって、英勝院は、徳川頼房の娘の小良姫を出家させ、門主に迎えて開山し、その後は水戸家の姫が代々住職をつとめました。
明治時代になると、水戸家からの住職は途絶えましたが、現在でも鎌倉で唯一の尼寺として存続しています。
基本情報
【アクセス】
鎌倉駅西口から徒歩15分
【拝観時間】
9時〜16時
【定休日】
木曜日
【拝観料】
一般:300円
高校生:200円
中学生以下:100円
【地図】
【住所】
鎌倉市扇ガ谷1-16-3
英勝寺の見どころ
英勝寺は、鎌倉駅西口から徒歩15分のところにあります。小町通りを通って行けばそれほど遠くは感じませんよ。鶴岡八幡宮からは、おおよそ10分ほどで到着します。
もともとあった総門は閉鎖されているので、こちらは通り過ぎて、その奥にある可愛らしい門から境内へと入ります。
拝観料を支払って境内へ。右手に見えるのが書院。左手には竹林が広がっています。
竹林には散策路が設けられていて、美しい景観を楽しむことができるようになっています。
1643年(寛永20年)に建立されたと言われる仏殿。英勝院によって建立されたものを徳川頼房が改築したものと考えられています。内部には徳川家光に寄進された阿弥陀三尊像が本尊として祀られています。国の重要文化財に指定されています。
仏殿と同じく、1643年に建立されたと言われる鐘楼。入母屋造という様式です。国の重要文化財に指定されています。
こちらも1643年建立の山門。現在の入り口から進むと、仏殿の奥にあります。徳川光圀の兄で讃岐高松藩主の松平頼重によって建立されたと言われています。上層に釈迦如来像と十六羅漢像が置かれています。こちらも国の重要文化財。
以上、英勝寺の紹介ページでした!小町通りの終点から線路を超えたこの辺りの寺院は、比較的空いていて、快適に見学できますね(銭洗弁天は混んでいることが多いですが)。この英勝寺の他にも、寿福寺、海蔵寺などの素晴らしいところがたくさんあるので、是非こちらにも足を延ばしてみてください!