夢の島公園の熱帯植物館は、通年あたたかな都会のジャングル!
真冬の寒い日、夢の島公園の熱帯植物館で暖をとりながら美しい植物たちを鑑賞してきました。その時の様子をお伝えします。
夢の島熱帯植物館ってどんなところ?
江東区の埋め立て地にある夢の島公園の熱帯植物館は、東京にいながら、熱帯のカラフルな植物たちを鑑賞できる施設です。隣接するゴミの清掃工場から出た熱を再利用するかたちで温度が一定に保たれており、東南アジアや中南米、小笠原といった南国から集められた植物を管理・維持しています。内部は真冬でも汗ばむほどあたたか!快適な空間で、異国のジャングルを楽しむことができるようになっています。
この付近は、戦時中に東京湾を埋め立てて作られた土地で、戦後は東京のゴミを廃棄する処分場でした。当時は東京じゅうから集められた大量の生ゴミがそのまま廃棄されるという方法をとっており、この付近の住民にネズミやハエによる公害が及ぶことになります。
この事態を受けた東京都は、夢の島に重油を撒いてゴミをすべて燃やし、現在の若洲にあたる隣の埋め立て地に新しい処理場を作りました。江東区は、新しい処分場に廃棄するゴミを燃やす施設として、夢の島に清掃工場を設置することを許可し、その代わりに公園内に工場から出た熱を利用した施設を設置するという約束を東京都から取りつけました。
そして1978年、夢の島公園がオープン、さらにその10年後の1988年に江東区と東京都の約束通りに工場から出た熱を利用して温度を維持する熱帯植物館がオープンし、現在に至ります。
基本情報
【アクセス】
JR東日本、東京メトロ有楽町線、りんかい線「新木場駅」徒歩13分
【開園時間】
9時30分〜17時(入場は16時まで)
【休館日】
月曜日
【入館料】
一般:250円
65歳以上:120円
【地図】
【住所】
江東区夢の島2-1-2
夢の島熱帯植物園の見どころ
新木場駅からおよそ徒歩5分で行くことのできる夢の島公園。広大なこの公園を歩いていると、目の前に突然現れる巨大なドームが熱帯植物館です。
まずはABC三つのドームから成る大温室へ。まるでジャングルのような景色が広がります。
Aドームでは、滝も流れていて、その裏側を通ることができるようになっています。
美しい幾何学模様の天井
中央のBドーム。植物が生い茂るなかに巨大なヤシの樹が立っています。
Cドームからの眺め。
食虫植物温室にあるウツボカズラ。
大温室とはまた違った雰囲気を楽しむことのできるオーストラリア庭園。
コンサートも開かれるイベントホール。こんなところで音楽を聴けるなんて、素敵ですね。
大温室の池と熱帯の植物を見ながらくつろげるカフェもあります。こんな景色を眺めながらコーヒーを飲むことのできる場所は、都内でもオンリーワンなんじゃないでしょうか?
夢の島公園には、熱帯植物館の他にも、1954年の水爆実験によって被曝した第五福竜丸が展示されている「第五福竜丸展示館」や、陸上競技場などがあり、多種多様な楽しみ方ができる施設になっています。是非訪れてみてください。